群発頭痛 原因と対処法

宮城県 | 広南病院 頭痛外来

松森 保彦先生

住 所 |
  • 〒982-8523  宮城県仙台市太白区長町南4-20-1
TEL |
  • 022-248-2131
WEB |
画像:松森 保彦先生

松森 保彦先生

群発頭痛の患者さんは何人位いらっしゃいますか?

2011年5月で頭痛外来を開設しちょうど1年になりますが、延べ人数で156人の群発頭痛患者さんが来院されました。1年の中でも月によって来院される患者数に変動はあり、年1回の群発期をお持ちの方は、“初夏~夏”と“秋~冬”の気温の変化が大きい時期に発作が起こりやすいと思います。また、年2回以上群発期がある患者さんは季節の変わり目にどちらかの発作が起きる、もしくは、両方の季節の変わり目に発作が起きている方が多い印象があります。当頭痛外来に来院される群発頭痛患者さんは既に医療機関を受診した経験があり、脳神経外科・神経内科である程度の診断がついた上で来院されますが、群発頭痛の疑いがあるというところで止まり、効果のある治療をなされていない方が大勢いらっしゃるのが実際です。また、三叉神経領域の痛みが関わってくる場合も多く耳鼻科を受診された方や、歯科で虫歯が原因と言われ、歯を抜かれたという方もいらっしゃいました。結局、歯を抜いても何も変わらないので「この激しい頭痛の原因は何だろう」と色々な医療機関を診断がつかず渡り歩き当院に辿り着いた方もいらっしゃいます。また、20代、30代の患者さんは医師から「特に異常無し」と言われたものの、「そんなはずは無い」と自らインターネットで群発頭痛について調べ理論武装をしたうえで来院される方も多いです。最高齢の群発頭痛の患者さんは70代の男性で、20代で群発頭痛を発症し診断されずにいました。この方の場合、悲惨なのは慢性の群発頭痛だった事です。間欠期が1ヶ月もなく当時から毎日何十年も日記を付けていらっしゃり、それを初診の時に見せて頂いた時は、「この方の人生って・・・・・」想像できない程凄い御苦労をされてきたと感じました。群発頭痛の患者さんは強く印象に残る方が多く、診断が付かず苦労されている方が大勢いらっしゃるというのが現状ではないでしょうか。

群発頭痛の治療について教えて下さい。

予防治療と急性期治療の2本立てになります。予防治療も必要ですが、何より患者さんに喜ばれるのはトリプタンの自己注射製剤による急性期治療です。この1年で29人の患者さんに自己注射製剤を処方し、95%の患者さんが「もう1回処方して下さい」と再来院されたので、やはり効果が高いのだと思います。今まで鎮痛剤やトリプタンの経口薬を服用してきた患者さんも結構いらっしゃいますが、明らかに服用してから効果発現までの時間が自己注射製剤は異なります。群発頭痛は痛みのピークに達するまでの時間がとても短く、1時間から2時間の発作時間を激しい痛みと共に経過するので「経口薬は全然効かない」と患者さんもおっしゃいます。それに対し、自己注射製剤は5分位で効いてくるという方がほとんどです。夜間に発作が起きる患者さんも多くいらっしゃるので「枕元に必ずおいて寝て下さいよ」とお願いしています。
1年間を通して頭痛外来に取り組み、来院された群発頭痛患者さんは診断されていない方がほとんどでした。脳神経外科や神経内科を受診されていてもそのような状況ですので、ベストな治療のためにも頭痛専門医を受診するのが一番良いと思います。

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